骨董品を収集し、また買うだけではなく販売をするという人は増えています。骨董品を集めることが好きだといる人がいる一方で、遺産相続などで骨董品を引き継いだものの、手入れや保管ができない、そもそも興味がないという人もいます。そのため骨董品を売りたい・買いたいというという市場が広がっているともいえます。今記事ではなぜ骨董品は売れるのか、また骨董品の魅力について詳しくご紹介します。

骨董品の魅力は人の数だけある?

骨董品という言葉には、「怪しいもの」というイメージと「ほかの人が持っていないもの」という真逆のイメージがあります。そのため人を惹きつける魅力があるともいえます。骨董品を収集している人は、以下のような魅力を骨董品に感じています。

自分のものにしたいと思った

骨董市や店を訪れた時に、「自分の物にしてずっと眺めたい」と思ったことが収集のきっかけになるという人は多くいます。

特定の作者に興味を持った

絵画や陶器などは特定の作者や作者が中心となって作られることがほとんどです。美術館などで作者に興味を持ち、調べたり展示会を見ているうちに購入するようになったという人もいます。

自分が必要だと思ったものがたまたま骨董品だった

骨董品には家具やアクセサリーなど、日常で使えるものも多く存在します。また骨董品店など専門の店でなくても、リサイクルショップなどで販売されていた骨董品を購入したことがきっかけで、収集を始める人もいます。

量産されていないものだから

骨董品の魅力は、同じ物が存在しないということが理由の一つに挙げられます。また量産される陶器などの焼き物も、完成品には違いがあるため全く同じものはありません。そのため、自分の持っているものはほかの人は持っていないということになります。それが骨董品の大きな魅力です。

骨董品はなぜ売れるのか

骨董品を扱う市場は年々拡大しています。それだけ骨董品を収集している人が増えているともいえます。なぜ骨董品は売れるのか、その理由を詳しく見ていきましょう。

経年で価値が上がるものもあるから

絵画や掛け軸は経年で劣化することも多いのですが、焼き物などは経年で色が変化します。そのため古い物ほど魅力が増し、価格も上がる傾向にあります。

人気があるものほど偽物も多く存在するから

骨董品は希少なものが多いため、偽物も多く存在します。ただその偽物の中に本物が混じっている可能性もあるため、コレクターの人は市場に流通する骨董品を積極的に見て回り購入するため多くの骨董品が売れるという流れになっています。

引き継ぐ人が減ってきているから

昔のように「代々家で引き継いできた骨董品」が存在する家は減ってきています。また住居の変化などから床の間のない家も増えています。そのため先祖代々受け継がれてきた骨董品を処分する人も増えてきています。

骨董品の価値が見直されているから

テレビやインターネットなどで骨董品の魅力が広く伝わると同時に、骨董品の魅力や価値が見直され、以前は価値が低いと考えられていたものが高値で取引されるようになったりしています。

時代が古いものほど希少価値が高くなってきているから

国が近代化するなどして古い文化を捨てて新しい文化に切り替わると、古いものはほとんどが処分されてしまいます。そういった中で残ったものは量産されているものでも貴重な資料となることもあり、必要とする人の間では価値ある物として取引されています。

骨董品は買うより売る方が一般的には安くなることに注意

骨董品は高いお金を出して買ったものでも、売りに出す場合は購入価格の1~2割で買い取られることが少なくありません。そのため骨董品を財産にするのは難しいということを忘れないようにしましょう。