骨董品はそれを集めている人にとってはかけがえのない財産であっても、引き継ぐ人によってはガラクタとみられたり、価値のないものと思われてしまうことも少なくありません。また逆に、安く手に入れたものでも後々価値が上がったり、思いもかけない希少品で驚くような金額で取引されることもあります。では、どういった骨董品が価値が高いのか詳しく見ていきましょう。

価値が高い骨董品トップ3

骨董品の中には10万円の値がつけられるものがある一方で、一千万円や一億といった価格がつけられるものも存在します。価値が高いとされる骨董品は以下のものになります。

1位・絵画や掛け軸

絵画や掛け軸は作家物が多く、希少価値が高い物が多いことから一千万円以上の価格がつくことも珍しくありません。ただ、作家によっても作品を多く販売している場合は高値がつかないこともあります。逆に作家が発表している作品が少ない場合、下書きなどであっても高値がつくことがあります。

2位・茶道具、陶磁器製品、彫刻、刀剣など

絵画や掛け軸に加え、茶道具や陶磁器製品、彫刻や刀剣なども価値のある骨董品が多くあります。テレビの鑑定番組などで多く取り上げられることも多く、購入した時よりも高値がつくこともよくあります。特定の作家物の場合は、300万円や500万円の価格がつくこともあります。

3位・有名作家の作品や素材が高額なもの

有名作家の作品であれば、多く流通していたとしても100万円を超える価格がつくことはよくあります。また、象牙や翡翠、珊瑚、また金製品や銀製品なども高値で取引されます。加工品だけでなく原石の状態でも高値で取引されることがあります。

価値のある骨董品とは?

骨董品というと、大きなお屋敷や蔵、またお金持ちの家にあるというイメージを持っている方も多いかもしれません。ですが実際には普段使いをしていた花器やお皿が価値ある骨董品だったということもよくあります。逆にいえば、価値のあるものだと知らずにきちんと保存しなかったために、破損などで価値が下がってしまうこともあり得るのです。将来的に処分する可能性も考え、骨董品の価値をどこで判断すればいいのかを詳しくご紹介します。

作家物の作品かどうか

骨董品の価値はそれを作った作者の知名度で大きく変わるといっても違いありません。焼き物や飾り物の場合は、作者や工房の名前が刻印されていることも多く、そのサインだけで価値が上がります。ただ、素人目には判断できないこともあります。

箱に入っているかどうか

茶器や掛け軸などは保存のための桐箱があることがほとんどです。その箱に作家名や作成した日付などが書かれていることも多く、価値の決め手になります。また箱がどういった素材で作られているかも価値に関係してきます。真作であれば釘を使っていない・組紐が使われているといったことも手がかりにつながります。

希少性があるかどうか

作家物の場合は作家が発表した作品の数、焼き物などの場合は製造された窯元の規模や存続しているかどうかなどでも価値が変化します。もう製造されていないものだったり、限定数で作られたものであればそれだけ価値が上がります。

汚れや破損がない物

希少価値であっても、破損や汚れがあったり、ヒビやかけがあると価値が下がります。どれだけ製造当時のままの姿を保っているかどうかによって価値が大きく変わります。

鑑定されたことがあるもの

古い刀剣などの場合鑑定した記録が残っていることがあります。その記録があるだけでも大きく価値が変化します。人気のあるものは贋作も多いため、鑑定書は大きな手がかりになります。